あ
アウトライト・チャージ Outright Charge
直近限月と各限月取引の過去の変動に基づき定めるSPANパラメータをいう。残余デルタに適用される。
アカウント・タイプ Account Type
SPAN®では、機能上投資家の属性等によって3つのアカウントタイプに分類した上で証拠金計算を行うことができる。具体的には、メンバーアカウント、ヘッジャーアカウント、スペキュレーターアカウントがあり、アカウントタイプ毎に各種設定が可能である。
アクティブ・シナリオ Active Scenario
スキャンリスク額の対象となったシナリオをいう。
アクティブ・シナリオに対応するシナリオ(対応シナリオ) Paired Scenario
アクティブ・シナリオと原資産が同じ動きで、ボラティリティが反対の動きとなるシナリオを指す。ただし、シナリオ15及び16は、ボラティリティが不変のシナリオであることから、15及び16に対応するシナリオが15、16自身となる。単に「対応シナリオ」と表記することもある。
い
維持証拠金 Maintenance Margin
新規の取引以降、最低限預託しなければならない証拠金の額をいう。
1ネット・デルタ当たりの商品内スプレッド割増額
商品内スプレッド・リスクの過去の変動に基づき定めるSPANパラメータをいう。
う
売オプション1単位当たりの最低証拠金額
清算機関等が決定するSPANパラメータのひとつ。
売オプション価値 Short Option Value
ショート・ポジションの絶対値×清算値段×取引単位当たりの数量により算出する。
売オプション最低証拠金額 Short Option Minimum Charge
ディープ・アウト・オブ・ザ・マネーのショート・ポジションが抱えるリスクをカバーするために計算される最低証拠金額をいう。売オプション1単位当たりの最低証拠金額×各銘柄のショート・ポジション数量の合計により算出する。
か
買オプション価値 Long Option Value
ロング・ポジションの絶対値×清算値段×取引単位当たりの数量により算出する。
加重プライス・リスク額 Weighted(Futures) Price Risk(the price risk per delta)
1ネット・デルタ当たりのプライス・リスク額をいう。
こ
コンポジット・デルタ Composite Delta
当該銘柄の各シナリオにおける理論価格から計算したデルタをデルタ・ウエイトで加重平均した数値をいい、清算機関が算出するものをいう。
さ
残余デルタ Remaining Delta
商品内スプレッド割増額の計算及び商品間スプレッド割引額の計算において、ネット・デルタからスプレッドの組成に使用した全ての消費デルタを差し引いた残りのデルタをいう。
し
自国通貨 native currency
ポートフォリオで使用するデフォルトの通貨をいう。
シナリオ Risk Scenario
スキャンリスクを行うために事前に定めた16通りの各シナリオをいう。
シナリオ・オプション価格
原資産価格及びボラティリティが、リスクアレイ値を計算する当該シナリオどおりに変動することを前提とし、翌営業日における残存日数を用いて計算した理論価格をいう。
証拠金所要額 Margin Requirement
SPAN証拠金額-ネット・オプション価値の総額により算出する。実際に、各ポートフォリオに課される証拠金額をいう。
消費デルタ Delta consumed by spreads
商品内スプレッド割増額の計算及び商品間スプレッド割引額の計算において、スプレッドを組成するのに使用されたデルタをいう。
商品間スプレッド Inter-Commodity Spread
一方の商品グループのロング・ポジションと異なる商品グループのショート・ポジションの組合せをいう。
商品間スプレッド・クレジットレート Spread Credit Rate
清算機関が、当該商品グループの原資産価格等の過去一定期間における商品グループ間の相関関係に基づき決定するSPANパラメータをいう。
商品間スプレッド数 Number of Inter-Commodity Spread formed
商品間スプレッド割引額の対象となる商品間スプレッドの数量。
商品間スプレッド割引額 Inter-Commodity Spread Credit
SPAN®では、原資産が異なる先物・オプションについても、原資産価格に相関関係があり、清算機関が認める場合に、その相関関係に基づいてリスク相殺を行うことができるが、そのリスク相殺に伴う割引額をいう。
商品間デルタ/スプレッド比率 Inter Delta per Spread Ratio
商品間スプレッドを組成する際に、デルタを割り当てる比率。SPANパラメータの1つ。
商品グループ Combined Commodity
同じ原資産の先物・オプションに基づくグループをいう。同属商品と同義。
商品グループ別SPAN証拠金額
商品グループごとに計算されたSPAN証拠金額のこと。
商品グループごとに商品グループリスク額から商品間スプレッド割引額を差し引いた額(A)と、各商品グループの売りオプション最低証拠金額(B)とを比較し、(A)と(B)のうち大きいほうの額をいう。
商品グループリスク額 Combined Commodity Risk
スキャンリスク額+商品内スプレッド割増額+納会月割増額により算出される。同属商品リスクと同義。
商品内スプレッド Intra-Commodity (Inter-Month) Spread
一方の限月取引のロング・ポジションと異なる限月間取引のショート・ポジションの組合せをいう。限月間スプレッドともいう。
商品内スプレッド数 Number of Intra-Commodity(Inter-Month)Spread formed
商品内スプレッド割増額の対象となる商品内のスプレッドの数量をいう。限月間スプレッド数ともいう。
商品内スプレッド割増額 Intra-commodity Spread Charge
各限月取引の価格変動の差により生じるリスクをカバーするために計算する割増額をいう。限月間スプレッド割増額ともいう。
商品内デルタ/スプレッド比率 Intra Delta per Spread Ratio
商品内スプレッドを組成する際に、デルタを割り当てる比率。SPANパラメータの1つ。
ショート・ポジション Short Position
ある銘柄において、建玉が売り超であるものをいい、負の値で表示。
す
スキャンリスク Scanning Risk
銘柄ごとに、16通りのシミュレーションを行い、当該商品グループごとのポジションの予想最大損失額を導き出す手順をいう。
スキャンリスク額 Scan Risk Value
スキャンリスクにより導き出される当該商品グループごとの予想最大損失額をいう。
SPAN証拠金額 SPAN Requirement
各市場参加者が保有する先物・オプション取引に係るポートフォリオのリスクの大きさに基づき、SPAN®で計算される額をいう。商品グループ別SPAN証拠金額を全グループ合計したもの。
SPANパラメータ SPAN Parameter
SPANリスク・パラメータ・ファイルに含まれる変数等をいい、SPAN計算に必要な数値を計算するために清算機関が事前に定めるものをいう。
SPANリスク・パラメータ・ファイル SPAN Risk Parameter File
清算機関が日々計算するSPAN計算のために必要な数値を含んだファイルを指す。
スプレッド・チャージ Spread Charge
直近限月と各限月取引の過去の変動に基づき定めるSPANパラメータをいう。消費デルタに適用される。
た
タイム・リスク額 Time Risk
翌営業日までの時間の経過のみによるリスクを指し、シナリオ1と2が、原資産価格が不変でボラティリティが反対の動きを示すシナリオであることから、それぞれの予想損益額を単純平均し、ボラティリティ・リスクを相殺することにより計算することができる。
て
ティア Tier
1つの商品グループにおいて取引可能な限月取引を複数のグループに分けた場合の各グループをいう。
デルタ・ウエイト Delta Weight
各シナリオの発生確率で、清算機関の定める数値をいう。SPANパラメータの1つ。
デルタ・スケーリング係数 Delta Scaling Factor
1単位の取引規模の差異を調整するための数値をいう。SPANパラメータの1つ。
デルタ比率調整ネット・デルタ
スプレッドが組成される各商品グループのネット・デルタを商品間デルタ/スプレッド比率で除すことにより算出される額のこと。
と
当初証拠金 Initial Margin
新規のポートフォリオの場合、または追加証拠金が必要となった場合に預託しなければならない証拠金の額をいう。
当社は当初証拠金額と維持証拠金額は非採用。
ね
ネット・オプション価値 Net Option Value
ネット・オプション価値の総額とは、当日の取引終了時点での、ポートフォリオにおけるオプションの清算価値を意味する。ネット・オプション価値の総額は、買オプション価値の総額-売オプション価値の総額により算出する。
ネット・デルタ Net Delta
先物取引のネット・デルタにオプション取引のネット・デルタの合計値を加減することにより算出する。各銘柄のネット・デルタは、ネット・ポジションの絶対値にコンポジット・デルタを乗じ、さらに当該商品のデルタ・スケーリング係数を乗じることにより得る。
ネット・ポジション Net Position
売建玉と買建玉をネット(売建玉を負の数値、買建玉を正の数値として扱う。)した数値をいう。
の
納会月割増額 Delivery month Charge
納会月(取引期限)が近づき価格変動が大きくなる商品において、当該変動をカバーするもの。
アウトライト・チャージ及びスプレッド・チャージから算出される。
ふ
プライス・スキャンレンジ Price Scan Range
過去の原資産価格の日々の変動状況に基づき、清算機関等が定めるSPANパラメータをいう。
プライス・リスク額 Price Risk
原資産価格の変動に対する当該商品グループのポートフォリオのリスクであり、ポートフォリオ内のオプションにおける原資産価格の変動リスク以外のリスクを控除したリスクを意味する。
ほ
ボラティリティ・スキャンレンジ Volatility Scan Range
過去のボラティリティの日々の変動状況に基づき、清算機関が定めるSPANパラメータをいう。
ボラティリティ・リスク額 Volatility Risk
スキャンリスク額のうち、ボラティリティの変動に基づくリスクに相当する額をいう。
ボラティリティ調整スキャンリスク額 Volatility‐AdjustedScanning Risk
スキャンリスク額からボラティリティ・リスク額を差し引いた額をいい、スキャンリスク額とアクティブ・シナリオに対応するシナリオにおける予想損益額を合計して2で除すことにより、算出できる。
ま
マーケットサイド・インジケーター Market side Indicator
商品内スプレッド割増額及び商品間スプレッド割引額の計算において、スプレッドを組成する時の各ネット・デルタの組合せを指定するための項目をいう。
り
リスクアレイ値 Risk Array Value
1単位のロング・ポジションの場合における16通りのシナリオにおける予想損益額をいう。
リスク乗数 Risk Component
SPANリスク・パラメータ・ファイルの各項目の値の桁数を調整するための乗数をいう。
る
ルック・アヘッド・タイム Look-ahead Time
SPAN計算は、現時点から近い将来までのある時点までのリスクをシミュレーションするが、その現時点から近い将来までのある時点の間として設定する期間をいう。
れ
レグ Leg
商品内スプレッド割増額及び商品間スプレッド割引額の計算において、スプレッドを組成するための組合せを指定するための項目をいう。
ろ
ロング・ポジション Long Position
ある銘柄において、建玉が買い超であるものをいい、正の値で表示。